知り合いの太極拳師範からいろいろと聞いた

なんでも、学生の態度がなってないとかなんとか。
教えても、これが自分のやり方だからと、正しいやり方を学ぼうとしないのだそうだ。
特に武術の場合、正しい動きを正しい速度で、正しく力をいれて、正しく重心を移動しなければ効果は生まれないので、必然最初は師範の言う通り*1に動かなければならない。
そうしなければ、技は技ではなくなり、ただの踊りになってしまう。
これは、自分が、重心の動きとか、筋肉の働き、関節の動きなどを独自に観察してきたからわかることで*2、そうじゃない人には、はっきり認識は出来ないことと思う*3
が、とにかくそれは事実なんである。
必然、練習はとにかく基本動作の繰り返しになり、基本動作から外れた動きをしたら、即座に師範に訂正してもらわなきゃならない。
そうじゃないと、絶対にダメなはずなんだが……
師範にこうしなさい、といわれると、これが俺のやり方だとかたくなになるらしい。
     *     *     *
まぁ、確かに、自分にも覚えがあることなんで、いささか耳の痛いことんなんだけど、それにしても、あんなにいい師範についてもらってるのに、師範の教えを拒絶するってーのは、すげーなーと思う。
目の前に弟子たちを並べて、こんこんと説教したい。
自分がどれだけの師範に教えていただいてるのかとか。
陳式の、ちゃんとした師範ってだけで珍しいのに、その師範に偶然にもめぐり合えて、教授してもらえるなんて、幸運という言葉だけでは片付けられないぐらいすごいことなのに……
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あー、マジで一度、教えてもらいに行こうかしらん……
曰く、俺の体の動かし方へのアプローチは、独学にしては「しっかりとしている」らしいので、少しもったいないな、とも思うし……体への負担も減らしていきたいし。

*1:まともな師範の指導のもとなら、だけど

*2:重心とか力の働きを本格的に研究し始めて、かれこれ四年になる

*3:独学の重心や体の動かし方へのアプローチは、全て腰への負担を減らすため、という一点に尽きる