ラーメン食べた

ラーメンと一口にいっても、いろいろ種類はあるもので、基本の醤油を初めとして、味噌、塩、トンコツベースの味噌塩醤油、白湯、つけ麺、油ラーメン、冷やし中華などなど。
数え上げればきりがない。
とはいうものの、全てスープの味だったり、麺を食べる方法で種類が別れてる。
まぁ、ラーメンの麺なんて、そうそう味はかわるもんじゃない*1ので、必然大きな変化をもたらすスープで、ラーメンは区別されてるのだと思う。
まぁ、それはある意味事実なんで、異論はないんだけど、俺としてはちょっと不満。
というのも、麺にもいろいろ種類があって味*2があって、その種類に分かれたのにも理由が想像できるから。
九州博多の白湯ラーメンは、替え玉、というシステム上、どうしても早く茹で上げなければならない&夏場はぱっと食べてさっと帰りたい、冬場は早く食べて温まりたい、という理由があって、あの超極細麺になってるのだと思う。
対して札幌ラーメンは、しっかり味わって食べてもらいたいので、よくスープと絡む中細の縮れ麺になり、おそらくのびにくい麺にするために、カンスイとか卵とか混ぜてるのだと思う。
まぁ、そんなわけで、古くからあるご当地ラーメンには、歴史というものがあり、麺一つとっても、その麺に至った理由というものが想像できる。できてしまう。
ところが、ブームにのっかって作られたご当地ラーメンには、それがない。
新潟ラーメンなんてのは、とくにその傾向が見られると思う。
太麺になった理由、というのがまったく透けて見えてこない。
だから、麺とスープがちくはぐなところがあったりする。
極太ストレート麺で、あっさり塩味とかつけ麺とかやられても、まったく美味くないし、中細縮れ麺でこってり系やられても味がくどいだけ*3
ぶっちゃけ、まったくわかってないのではないか、どういう意図でこの麺にしてるのか、と小一時間問い詰めたいときがある。
まぁ、そんなこんなで、新潟のラーメンは眼中にない。
というわけで、ラーメンの麺の形状にも、ちゃんと理由があるし、その理由が見えてこないラーメンは、ただただスープの味で食べさせてるだけで、どんなに美味くてもそういうラーメンに興味はない。
   *    *    *
前置きが長くなってしまった。
でね、いつもぎょうざ目当てで食べにいっているラーメン屋で、初めてラーメンを食べたわけですよ。
いや、もう、ほら。新潟のラーメンには、まったく興味がないので*4、食べるつもりもなかったのだけど、どうしても食べたくなって、自爆覚悟で、その店のラーメン食べたんです。
いやー、なんでしょう。
久しぶりにたべました。
中細縮れ麺。
そりゃ、札幌のカンスイがりがり使って卵いれてプリプリ、という麺ではありませんけど、でも、縮れてるだけあって、薄めのスープがよく絡んで麺の味と合わさってました。
ひさびさに普通のラーメンを食べた気分でした。
いやもう、その麺食べれただけで満足なんですけど、ちゃんとスープとの相性を考えて麺を使ってたので、嬉しかったですよ。
食べたのは、ラーメンの大盛り*5。ラードはなく、あっさり系。だしも、それほどくどくなく、もう少し研鑚すれば、コップ一杯の水だけで、スープまで飲み干せるかも? というレベル*6。まぁ、味はねぇ。新潟のラーメンにしては美味いほう。
うん、うまい、と膝を叩くほどでもないし、泣き出したり笑い出したりするほどでもない。
普通に、ああ、うまいね、というレベル*7
でもね、新潟では初めてだったんですよ、中細縮れ麺。たぶん、カンスイは使ってるんだろうけど、卵がはいってないんだろうな。ぷりぷり感がいまいちだった。まぁ、でも、そこまで注文つけるのも酷な話なんで、とりあえずそこは妥協して、常連になってもいいと思った。
ほんと、何年ぶりだろ。
めちゃめちゃ嬉しかったですよ。

*1:と、普通は思われてる

*2:というより食感?

*3:すみれ、純連系のラーメンは大嫌いな人間です

*4:マーボー麺とかさわいでるけど、俺としちゃ、ハァ? なわけですよ

*5:ちなみに、新潟では、醤油ラーメンとか頼まないと、薄めの醤油ベースで作ったスープのラーメンが出てくる

*6:水を入れると、その時点で舌の感覚がリセットされるので、俺は好きじゃない。

*7:ぽんずの味の評価基準:あっそ<ふーん<うまいよね<いけるじゃん<驚く<笑い出す<泣き出す