お風呂事件その1

「風呂にでも入るかな……と? あれ? なにこの下着……どうして脱衣所に女物の下着が?」
『〜〜〜〜♪』
「そしてどうして浴室から女の子の鼻歌が? まぁいいや。こういうときは、気付かないであけるのがご主人様だって、軍曹も言ってたもんな」
 ガララララ……
「……っ! 誰であるかっ!」
「……そういうキミこそ誰っていうか、どうして女の子が僕の家の風呂に入ってんだよっていうか、ほんとに女の子だなんて思わなかったよ!」
「どこに目をつけている! 私は軍曹で男に決まってるだろう! とっとと出ろ馬鹿もん!」
「って、軍曹? 男? またまたぁ。どうみたって女の子じゃん。冗談はトカレフはぶしっ!」
「いいから出て行け! もっとお湯をぶちまけられたいかくそったれ!」
「わわわわかった、わかったよ、出てくよ――あー、ひどい目にあった……」

          *     *     *

続きはまた次回。いつかは知らんけど。